必要なのは、多数派ではなく信じられるたった一人

99%が大成功!という統計よりも、
1人の人の存在が自分を後押ししてくれるというお話です。

統計よりも生身の1人

自分の進もうとする道が世間一般でいう少数派だったら?
前例がほとんどなかったら?

まったく気にならない、自信満々でいけます!
とまでは言えませんが、自分を後押ししてくれるものは、
顔の見えない統計結果(〇〇〇人、××%)や多数派というくくり
とは別のところにあるなと思います。

少数派か多数派かは、自分の選択に与える影響は少ないです。
統計でいえば少数派であっても、
たった一例、たった1人、自分が信頼できるリアルな前例
(現在進行形でその道を行く人)がいれば、
百人力くらいの心強さを感じるものです。

たった一人を信じるところから始まる

これは十数年前の実体験から学んだことです。
「みんなも同じだったから、大丈夫だよ」
という言葉を聞いても、天邪鬼な私は
(みんなは大丈夫でも、私は大丈夫じゃないんだよ)
と思いました。
どれだけたくさんの数字を出されても、
知らない人たちである「みんな」のエピソードを聞いても、
私はできないと思いました。

そんなとき、たった一人、この人みたいになれるなら、
と思えた人がいました。
目の前で、今まさに動いてその姿をリアルに見せてくれる人。
自分が進みたいと心の底では望んでいる道を歩いている人です。

私も大丈夫かも、という自信が持てたわけではありません。
細い糸のような信じられる気持ちというのでしょうか。
できるかどうか自信も確信もないけれど、
たった一人、この人の姿をまずは信じてみようと思いました。

抽象的な書き方しかできなくて申し訳ないのですが、
たった1人の存在が自分の背中を押し、勇気づけてくれた。
という話です。

ちなみにその方とはその後道が分かれて、いまはお付き合いはありませんが、
あの時の”信じてみよう”と思った気持ちは、何かを行動するときの原動力の
原点として、私の中にずっと残っています。

多数派も少数派も、不安やリスクは同じ

たった一人で良い、というのはスタート時点のお話。

なにか始めよう、新しい道を選択しようというとき、
冷静になれないことが多いです。
不安や心配もあり、視野が狭くなります。

行動をして積み上げていったとき、
ふと周りを見ると、2人目、3人目の存在に気付きます。
もちろん、多数派ではないことには変わりないのですが、
仲間が確実にいる、最初に出会った1人だけではないとわかります。

はじめに書いた「みんなができたから大丈夫」という言葉も、
嘘ではなくて、事実だったのです。
後になって、わかります。
しかし、始めの一歩は統計的な「みんな」では踏み出せず、
目の前のたった一人であったということです。

きっと、多数派ろうが、少数派だろうが、自分という人間は1人なので
踏み出すときの不安やリスクはほとんど同じなんだろうと思います。
100%の保証付き。
そんな大船に乗ったかのような気持ちで新しい道に進む人なんていません。

だからこそ、自分が心の底から信じられるたった一人(あるいはひとつ)
があれば、恐る恐るでも漕ぎだしていけるように思います。

十数年前のたった一人との出会いと同じようなことは、いまでもあります。
そしていまではリアルで会う人以外でも、自分の道標となる1人と出会える
機会も増えています。そういう意味では、良い時代だなと思います。

恩はもらった人には返せないですが、自分の人生を真剣に生きていたら、
巡り巡っていつかどこかで自分が誰かのたった一人になっているかもしれない。
とうっすら願いつつ、これからも未舗装の道でもひるまず歩いていきたいです。

 

【編集後記】
仕事で使っているソフトで使いにくいところがあったのですが、
単に対応できる機能に気づいていなかったことが判明。
結構長い間、不便だなあと思いながら操作をしていました。
”そういうものなのだ”で使っていたらダメですね。

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