鳴かぬなら どうしましょうか ホトトギス

鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス 苦手への対処 仕事と私
こちらはホトトギス、ではなく、スズメ

好きではない分野。得意ではない分野。
仕事をしていると、どうしても避けたくなる仕事が出てきます。
避ける、克服する、人に託す。どのような方法で対処するのが良いのか。

言われたとおりにしていたら、いつまでも好きになれない

具体的に書くのは控えますが、依頼が来ると少しが重くなる種類の仕事が
あります。ひとつの業務の中の一部分が、ということもあります。
依頼者がどうこうではなく、業務そのものが苦手、ということです。

しかし苦手なんで遠慮します、では通らないので、取り組みます。
好きになれないので、工夫をする意欲もあまりわきません。
言われたとおり、過去のやり方をなぞって、ひとまず滞りなく完遂させる。
滞りなく終わればOKとしてしまう。

卵が先か、鶏が先か。
工夫をしないから、好きになれないのか。
好きになれないから、工夫をしないのか。
いずれにしても、言われたとおりにしていたら、いつまでたっても好きに
なれないなと思います。

そして、ネガティブな気持で仕事に取り組むことは、お客様にとっても、
自分にとっても不幸なことです。

ミスをして痛い目を見て、初めて真剣に向き合う

雇われであれ、フリーランスであれ、もしその苦手が避けられる仕事であれば、
無理に克服する必要はないかなと思います。
好きであっても、覚えるまで・慣れるまでは苦しい時期があるので、ちょっと
苦しいからなんでも避けるではいけませんが。
自分の価値観や生き方、目指す方向のその線上にないものは、避けてもいいかな
と思います。

さて、どうしても避けられない場合、どうするか。
大好き!もっとこの仕事がしたい!とはなれないまでも、
『どちらでもない(わくわくはしないが、気が重くはならない)』
くらいまではもっていきたい。
とはいえ、自分の苦手分野を克服するというのは、腰が重くなります。
ついつい、好きなことの方に時間やエネルギーを向けてしまいます。

ではどうしたら、重い腰をよいしょとあげられるのか。
自分の経験でいうと、痛い目をみると、さすがに向き合わざるを得なくなります。
失敗、ミス。いや、本当は、痛い目を見る前に対策すべきですが……
致命的なケガはせず、ひやりとするくらいのところで、動きたいところ。

しかし自分の経験とはいえ、ヒヤッとしてから動くは、あまり得策とは思えませんね。
書いていて、おいおい、そんな仕事で大丈夫か、と突っ込んでしまいました。

鳴かぬなら、鳴かせてみせようホトトギス

少し前に、苦手な分野の業務で、とあるソフトを導入してみました。
(いつも通り、個人的に、自前で勝手に取り入れてみたものです)

それまでは、超アナログ手法でやっていた仕事です。
事務所のやり方を倣って、そういうものだと思って。
今回は、ミスをしたから動いたわけではないです。まだミスはしていないけれど、
(これは正確にやらないと大きな損失になるな。でもこれまでの方法だと、
うまくできないなあ)という思いが頭をよぎり、対策を調べるに至りました。

調べてみると、有効に使えそうなソフトを見つけました。
知られざるマル秘技、ということではなく、税理士業界では使っている人は多く、
わりとノーマルなソフトでした。
聞く人が聞けば、いまさら、というようなものです。

まだソフトの使い方に慣れず、アナログ手法の方が速いという状態です。
が、ソフトを触っていると、なかなか面白い。
これをうまく使えるようになって、もしかしたら私が避けたいあの業務が、
『どちらでもない』に昇格するのでは?
いやいや『割と好き』までランクアップするのでは?
という期待を抱いています。自分でも意外な展開でした。
表面だけの付き合いで、苦手と言ってごめんなさい。
まだ、手探りの段階ではありますが、相手(その業務)の良いところが
見えるかもしれないと思えることは、一歩前進です。

避けられないのであれば、ちょっと粘ってみようか。
そもそものやり方を根本的に見直すとか。
ちょっとお金をかけてみるとか。
そのまま放置して自然に、好き・得意になることはないから。
ダメ(苦手)でもともと、いろいろ手を打ってみようか。

人にうまく託す、頼む、というのも手のひとつ。
私は他の人に仕事を投げる(頼る)のが、すごーーーく苦手なので、
その手もとれるようになることが必要なのです。
(少人数の職場だと、人に投げるという選択肢は現実的に少ないけれど)

鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス
ではなく、
鳴かぬなら、鳴かせてみせようホトトギス

もちろん、状況によって答えは変わります。
「鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス」がベストの選択になることも。
「鳴かぬなら、諦めてしまえホトトギス」も良いですね。
自分のメンタル、身体を壊すほどの『苦手』には立ち向かわず、
諦める、逃げる、捨てる。それが答えです。

自分が対峙しているホトトギスの種類を見定めて、対処していきましょう

【編集後記】
年度末。友人は、決算期と人事異動が重なり、引継ぎが大変な様子。
私は人生で一度も、人事異動というものを経験していません。
上司、部下が変わる。別支店に異動になる。部署が変わる。
ほぼ自分でコントロールできないもの。
うーん、自分だったら、結構ストレスになりそう。
(変化に弱い私は、生物としては一番最初に絶滅するタイプでしょう)
まったく変化がない、というのも、別のストレスがあるのだけれど……。
友人にとって、新しい環境がプラスになるように、応援しています。

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