”相性が良い”というと、価値観や好みが合う、落ち着く、
お互いにない部分を補い合える・良いところを生かせる、
といったところでしょうか。
お客様との間にも、相性はあるなと思います。
成長意欲をかきたててくれる人
少し前に、お客様から質問を受けました。
即答はできない内容だっだので、少しお時間をいただいて
回答をしました。
自分にとって、学びのあるご相談となりました。
そのときに、この方とのやりとりでは学びがあることが
多いな、とあらためて思いました。
毎回小さなハードルを越えながら、
依頼を受けること、それに答えることに喜びを感じています。
いいボールを投げてくれて、受けるのが楽しい。
相性が良い、私にとって良いお客様の一人です。
心地よい感覚は、一方的には生まれないものです。
自分が絶妙なボールを感じているということは、
相手も同じような感覚を持つかと思っています。
その”絶妙”というのは、
お客様からの期待値と、自分が提供できるもの距離が
適切、ということかなと考えています。感覚的な話ですが。
学びがあるというのは、自分の知識や経験を超えている
部分があったという意味でもあるので、プロとしては
なんでもかんでも「勉強になった!」と連呼するのは
あまりよろしくない。それも確かです。
あくまでも、お客様にとってはある分野では頼れる人、
という立ち位置であり、不安を抱かせないということは
大前提です。
学びがある、を別の言葉でいうと
・手ごたえがある
・適度な負荷がかかる
・成長意欲をかきたてられる
・発見があり、自分の幅が広がる
といったことです。
方向性が同じという前提
役に立つために、今の自分の力よりちょっと高めのハードルとなる
ボールを投げてくださると喜びがある。
その前提として、自分が提供したいサービスの方向性と、
相手が求めるサービスの方向性が、概ね一致していること
があげられます。
自分の提供したい(できる)サービスの延長戦にある、
「む、ちょっと難しいな」という問いかけや依頼があると、
がぜんやる気がわきます。
見ようによっては、わがままな考え方かもしれません。
100%方向性が一致する人だけと仕事をするのは難しいけれど、
ここまでズレていたら受けるのは無理かなというラインは
持っておくべきかなと思います。
反対に、相手から「この人とは合わない」と判断されることも
もちろんあります。
一方は相性がいいと感じ、一方は相性が悪いと感じている、
なんてことはほとんどなく、合わないときは、お互いに
そう感じていることがほとんどかと思います。
(サービス提供に、相性とか価値観の合う合わないをまったく
持ち込まず、事務的にこれだけやってくれればいいということも
ありますが)
いずれにしても、両者にとって望まぬ結果にならなように、自分の
ガイドラインは意識していきたいなと思います。
相性の良さを感じられる余裕を確保する
学びがある少し高いハードル、といっても、
そればかりではときとして大変かもしれません。
その大変さは、時間的・精神的な余裕があるかどうか、
によって変わってきます。
依頼に対して適切に向き合える余裕がないと、
本当は相性が良いはずのお客様なのに、
そう感じられなくなってしまいます。
難しい問題はもってこないで欲しい、なんて
思ってしまう恐れがあります。
どんな方にも120%対応することは不可能で、
きちんと対応できる数は本当に限られています。
だからこそ、誰に、どんなサービスを提供するのか、
それをはっきりさせて、
限られた自分と相性の良いお客様に120%を
出せるようにしていきたいです。