開花時期は人それぞれ。開花は人生で1度きりではない

桜 私の開花 人が花咲くとき 生き方
一気に咲き始めた桜。私も咲くべき時期に備えて、日々コツコツと積み重ねていきたい。

お昼休みに近くの公園に寄ると、桜が一気に咲いてきていました。
まだ3分咲きくらいの木もあれば、7,8分先の木もあり。
品種によって、満開の時期は違う。人も、同じく。

人が花開く時期も、それぞれ違う

ニュースで桜の開花予想が出ますが、すべての桜が一斉に咲くわけではありません。
品種によって咲く時期が違います。
今日訪れた桜の名所といわれる公園でも、もう満開間近という桜もあれば、
まだまだ3分くらいかな、という木もありました。

満開間近

木の枝が見えないくらい、桜の花が開いて木全体がボリュームアップしている桜。
まだ蕾が多く、ほっそりとした印象の桜。
両方を見ながら、人も開花時期はそれぞれ違うよね、と思いました。

そもそも、何をもって「人が開花した」というか。
日の目を見る、良い結果が出る、といった成果=実りを開花と言うのか。
あるいは、自分自身の気持ちの良い変化、自分の納得、といった内側の実りなのか。
定義は、人それぞれだし、色々なパターンの開花があっていいのかなと思います。

さらにいえば、開花時期以外だって、大切な人生の時間です。
葉を茂らせ、実を付けて子孫を残す。落葉して、次の春に向けて花芽が育つ。
これまた桜や他の木々と同じように、人も、準備期間や、地道に積み重ねる時間、
そこにもまた、人生の充実があります。

開花に話を戻します。

開花時期はコントロールできない、優劣はない

人それぞれ、生まれ持った(定められた、運命的な)開花時期があるとしたら、
いつ咲くかは、コントロールできないものになります。
そうすると、人と比べて早く咲かせよう、あるいは咲くのが遅れないように、
という努力は意味をなさないことになります。

これはなんの根拠もない、桜から得た私のイメージの話ですが、
開花時期はコントロールできない、と思ったほうが、
限られた時間やエネルギーを、適切な努力に向けられるように思います。

人より早く咲く、ではなく、自分が咲く時期にきちんと咲く。
そのためにはどうしたらいいかを考え、必要な行動をする。という風に。

多少無理をすれば、開花を早められることもあるかもしれませんが、
そもそも、早く咲かなくてもいいんじゃないか?と個人的には思います。

咲く時期の違いで、優劣はないです。
早いほうが美しいということはないです。
ただ品種が違う、それだけ。桜も、人も。

本当に、他者との比較ではないのだと思います。

私は、15歳で学校をドロップアウトしました。
そこから、アルバイトを転々としていました。
やがてアルバイトすらもできなくなり、引きこもりに。
まさに、開花とは無縁の冬の時期というか……
いや、なんの開花の準備もしていないから、冬とすら言えないですね。
桜だったら、枯れていたことでしょう。

そんなこんなで、やっとこさ動きはじめたのが、29歳。
そこから小さく咲いたり、じっと準備の秋冬を過ごしたり、
を繰り返しています。色々あるけれど、生きている!と日々思っています。

あのときああしていれば、こうしていれば、また人生は違ったのか。
たぶん、そのタラればはなくて、私という品種は、こう生きる(咲く)べくして
生まれたのかなと思います。
あ、なんかスピリチュアルな方向に話がいきそうですが、
そんな深い話でもありません。桜と人を重ねただけです。

死ぬまでは、毎年、桜は咲く

桜が咲くのは、一度きりではありません。
木の寿命が尽きるまで、毎年、花を咲かせます。
人生の開花が一度きりのチャンスだったら、人生というのは相当厳しくなりますよね。
もちろん、人生には色々な種類の開花があって、この開花はこの年にしかできない、
チャンスは一度きり、ということもあるでしょう。
そこで咲けなくて、挫折を味わうこともあるでしょう。

でも、もう二度と咲けないことはなくて、別の形の美しい開花が、人生にはある。
これまでの自分の人生が、事実そうでした。

10代後半~20代。
多くの人が学生として、社会人として経験することを、私はできなかったです。
でも、それで人生もう花が咲かないのかというと、そうではありません。
私は私で、ぱっと咲いたかなと思うことを、そのあとに経験しています。

思ったように美しく満開に咲けなかったなという年があっても、来年があるのです。
特殊な事情で、ほとんど咲けない春だって、あるかもしれません。
私はオリンピックのように4年に1回咲く桜なのです、という人もいるかも。
とにもかくにも、1回うまく咲けなくても、嘆く必要はない。

いつか咲くんだから、なにもしなくていいや~、では困りますが、
「私は私の適切な開花時期に咲きます。みなさんどうぞお先に咲いてください」
とマイペースで生きる。マイペースでしっかり開花に備える。
時期や回数で人と競わない。「咲く」の定義も自分で決める。

そんな風な心持ちで、生きたいです。
そして、誰かが咲いている姿を美しいな、とお互いに思えたら。

【編集後記】
家の敷地にあるレンギョウも満開です。
私の好きな花のひとつ、レンギョウ。
去年、自分の誕生花のひとつがレンギョウだと知りました。

それにしても、暖かくなりました。
衣替えを億劫がり、5月に入ってウールセーターから半袖Tシャツにワープする
私です。ゴールデンウイークまでは、なんだかんだ冷える日があるからな……
と言い訳をして、冬物をしまわないのです。困ったもんだ。

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