今年も、我が家に燕が帰ってきて巣をつくり、子育てをしています。
いままさにベビーラッシュ。
今年もやってきた燕ベビーラッシュ
私が住んでいる建物は木造で、
開けっ放しになっている出入口も多いので、
玄関の軒下はもちろん、室内の天井近くなど
燕の巣作りに絶好な場所がたくさんあります。
毎年、何羽もの燕が巣をつくります。
5月も下旬。今年も続々と子育てが始まっています。
同じ親燕が帰ってきているのか、別の燕なのか?
どうなのでしょうか。さすがに見分けはつきません。
燕は翌年もほぼ同じ場所に帰ってくると考えられているという
情報がありました。
もしかしたら、中には寿命で戻ってこない燕の巣を、
別の新しい燕がその残った土台を使った巣作りをしている、
なんてこともあるかもしれません。
子燕でぎゅうぎゅうになった巣を見ると、
安心して子を育てられる家なんだなと思い嬉しくなります。
あえてにぎやかな人間のそばで子供を育てる
燕が民家に巣をつくるのは、
人気(ひとけ)があるので、カラスなどの天敵が寄って来ないから、
という理由があるようです。
ひっそりと、誰からも見つからない場所だから安全
というものでもないのだなと思います。
にぎやかで、違う生物(人間)がうろうろ行きかっている場所が
燕にとって安全に子育てができる場所なのです。
なかなか面白いなと思います。
それにしても、燕にとって人間は危害を加えない味方、
といつから燕たちは認識するようになったのか。
そてに、他の鳥も同じように巣を作ってもよさそうなものですが、
鳥類の全てが民家に巣をつくるわけではないのが、
それもまたなんとも不思議です。
意外にメリットのあること
ところで、燕にとっての人間の家のように、
意外にメリットのあることというのはありそうです。
なぜその環境で?
なぜその人と?
なぜその方法で?
一見すると、メリットはなく、むしろデメリットでは、
と思うことも、実は大いなるメリットがあった、と。
それは当事者以外は、意外とわからないのかもしれません。
自分の場合、具体的にあったかなと、考えてみました。
現在進行形の話ではないのですが、税理士の受験勉強をしていた環境が
”意外なメリット”の多いものだったと思います。
共同生活なので、勉強のための個室はなし。
基本10時に消灯になるので、夜遅くまでの勉強はない。
田畑の農作業、コンサート前3か月は勉強はストップ。
春にはフルマラソン出場のため毎日ランニング、など。
受験生として生活をしていたけれど、決して勉強だけを中心にした
生活ではなかったです。
人によっては、
その環境では集中できないのでは?
コンサートで3か月も勉強を休むってありえない。
と見えるかもしれません。
しかし、それが功を奏して、長丁場の税理士試験で単年で燃え尽きずに
続けられたなと思います。
一日という単位で見ても、1年という単位で見ても、数年で見ても、
勉強一色にならず、バランスがとれた生活ができました。
なにしろ、税理士試験は1年がんばって一発勝負、ではないので。
(何年かに一度、5科目一発合格という異次元の人もいるようですが)
フルタイムで働きながら受験勉強をした方は、そもそも受験一色に
したくてもできないので、あえてバランスを取ろうとするまでもなく、
逆にどう勉強時間を捻出するかが大変だと思うので、
この話はむしろ恵まれたことで、なにを言ってるんだと思われる
もしれませんが……。
とにもかくにも、人生において、意外なメリットのある環境や、
天敵のようで実はお互いにプラスになっている関係というのは
あると思います。
反対に、一見すると、余計なもののない完璧(に見える)環境
の方がうまくいかなかったり、ということも。
先入観や前例にとらわれず、
自分にとっての「良い環境」「良い関係」といろいろと試して、
新しく作っていけたらいいなと思います。
【編集後記】
税務調査が1件、終結に向かっています。
調査は毎度気を張りますが、お客様にとってはその数倍、
数十倍も気を張るものです。
お客様の緊張も自分が受け持ちます、というくらいどんと
構えてできるようになっていきたいものです。