空気を読む(読んでもらう)。気を遣う(遣ってもらう)。
それは、場合によっては優しくないコミュニケーションになるなと思います。
バッドニュースほど、相手に気を遣わせず、こちらから先手を打ってきちんと
言葉で伝えたい。
空気を読むという負担を相手に強いない
空気を読んだり相手の気持ちを察することは人間関係においてある程度必要で、
そのコミュニケーション方法がプラスに働く面もありますが、
どうしても「読む側」にストレスや余計なエネルギーを使わせてしまいます。
特に読む空気が「負」のものの場合。
私自身、人の顔色や空気を過度に気にしすぎてしまうということもあり、
自分も相手に同じ負担を強いてしまわないように、意識しています。
察してもらい”待ち”はしないようにしたいなと思います。
忙しいです。
疲れています。
イライラしています。
落ち込んでいます。
NOと言いたいです。
という看板を、空気や表情を大々的に掲げて周りの人に気を使わせるのは優しくない。
自分から言わず、相手にその醸し出す空気を読んでもらう≒顔色を伺ってもらう、
ということになってしまいます。
バッドニュースこそ先手必勝、言葉で伝える
お断りするとき、バッドニュースを伝えるとき。
言いにくいことこそ「察してもらう」のではなく、きちんと言葉で伝えたいです。
疲れている?忙しいけど、大丈夫?
無理そうなので、今回はいいですよ。
と相手から気を遣われて先に言われたら負け、くらいに思います。
ベストは、
そもそも疲れない・忙しくならない・メンタルを降下させない。
断らなくてはいけない依頼を受けないように事前に対策する。
とはいえ、調子よくない日はどうしてもあるし、お断りをしなくてはならない
場面をゼロにはできないです。
ですので、そういときこそ、先手で、自分の現況をオープンにし、できる範囲や
できないことを、自分から伝えるようにしたいもの。
そして、冷静に伝える余裕があるうちに手を打ちたいなと。
状況が限界になると、知らず知らず「察してくれよ」状態になってしまうので。
きっぱり言わず相手に察してもらうように仕向けるのはずるいなと思います。
ずるさは、自分が悪者になりたくないという保身からくるものです。
これは書いていて、自分にぐざぐざと刺さっています。
私は、言いにくいことを言わずに済ませたいタイプであったので、かなり意識して
いないと、耳の痛い言葉を言わずに済ませようとしてしまいます。
言った後に、自分の保身に走らない
言葉を使ったストレートなコミュニケーションは、とても難しいなと思います。
”察してください”で言わないのも良くないけれど、
ありのまま正直にストレートに言えばいいってものでもない。
言うとなったら、どう言うかももちろん、何を言わないかも大事かなと思います。
言い訳をしない。
自分に保険をかけない。
弱者の立場をとらない。
話をすり替えない。別の要件を重ねて薄めない(うやむやにしない)。
ということを念頭に置いています。
自分を守るために自分をフォローしないということ。
過去に、目上の方に自分の非を謝罪し、その直後に別の相談をすぐに持って行き、
とても怒られた経験があります。謝罪(自分の間違い)を薄めるために、まったく
別の要件を持ち出すものじゃない、と。無意識に非を薄める行動をしていたのだと
気付かされ、恥ずかしくなりました。
怒られたら、その場は潔く怒られたまま終わる。
そのことから学びました。
反対に、自分が誰かを叱る、断る立場でも同じかなと。
厳しくて嫌な人だと思われたとしても、断ることでマイナスの影響があったと
しても、そう思われたまま終わる。その場で取り返すために言い訳しない。
(相手をフォローするのは良いが、自分のフォローはしない)
相手には優しく、自分の保身はせず潔くありたいです。
【編集後記】
通勤途中の道路沿いのツツジが咲き始めています。
鯉のぼりもちらほらと。初夏ですね。