すでに土壌ができた場所に行くか、自分で土壌を作るか。
あらためて、それを考えることがありました。
土壌を引き継ぐのは難しい
税理士の働き方としては、
・所属税理士(開業税理士や税理士法人に雇用されて働く)
・社員税理士(税理士法人の役員的な立場)
・開業税理士(個人事業主として独立して働く)
・一般企業(企業内税理士)
と様々です。
どこで働くか(咲くか)は人それぞれ。
どれが簡単、難しいということもありません。
事務所に勤めていた時は、私は開業税理士の先生が作ってきた場所で
働いていこうと思っていました。
はじめから独立志向で働き始めたわけではありません。
6年働いた結果として、いまは独立開業を選択して、自分で咲く場所を
作る道を歩いています。
創業者が一から作ってきた事務所を引き継ぎ、
継続的に花を咲かせられる(収穫をできる)土壌を保っていくというのは
想像以上に難しいことだなと感じました。
作ってきたつながり、内外との信頼関係、カラー(方針)、創業者の人間性。
引き継ぐべきところ、自分なりに変わる・変えるべきところ、
そしてそれができる素養が自分にあるのか……。
色の混ぜ方を間違えると濁ってしまうように、
独りよがりな”自分色”を出そうとすると、築いてきたものが台無しに
なってしまいます。
自分にはその『引き継ぐ力』がなかったなと思います。
それだったら道としては、自分の畑を作るしかないなと、
選択肢はひとつになったわけです。
土壌を一から作るのは、引継ぎ力と別の力が必要です。
それを大変と思うか、そこを楽しめるか。
自分の場所を開墾していく
独立開業して仕事を始めるというのは、開墾に近い感覚があります。
自分が咲く畑を、一から開墾していくイメージです。
木を伐採し、草を刈り、荒れて固い土を耕し、たい肥を入れる。
種をまいて、育てて、実をつけさせて、収穫する、という実務の時間よりも、
実務以前の時間の方がはじめは多いです。
・誰のためにどんなサービスを提供するか
→具体的なメニューというよりも、大枠としてどう役に立ちたいかを考える
・自分はどんな人生を送りたいのか
→自分の働き方を考えるための基準を考える
・仕事環境を整える
→まずは最低限の設備(PCやソフト関係)、物品
・営業ツールを準備、更新していく
→知ってもらわないことにはなにも始まらないので
もちろん、土づくりも1回やって終わりではありません。
土が痩せてきたら肥料を入れるし、
1枚の畑からはじめて、新たな畑を増やすことだってあります。
上記の準備も、常に更新していく必要があるのだろうと思います。
仕事の方針も変わるだろうし、時間の使い方も変わるだろうし、
設備や営業については言わずもがな。
そんな開墾は楽しいけれど、パワーとそれなりの時間がいります。
あーはやく花を咲かせたいな、実をとりたいな、と焦りが出ることも。
収入になるのは花が咲いたり、収穫ができてからなので。
でも雑な土づくりをしては咲く花も咲かないわけで。
悩ましいことです。
まずは、小さな花壇から
そう考えると、
いきなり何ヘクタールという広大な畑を作ろうとせず、
小さな花壇やベランダ菜園からはじめるのが良いのかなと思います。
小さな花壇だって簡単ではないですが。
着実に目が行き届き、莫大な労力とコストをかけずにできる広さ。
そこで、着実に花を咲かせていく。実をとっていく。
そこを保ちつつ、新たな畑を作る。
といっても一人で管理できる広さはおのずと決まってきます。
適切な広さの畑で、
特化した1種類の作物を育てるもよし、
季節に合わせて何種類もの作物を育てるもよし、
自分が好き、面白い、得意と思える作り方を構築したいものです。
その地方地方で、特産の農産物があるように、
どこに住んでいるかどこで仕事をしているかによって、
喜ばれるサービスも変わってきますよね。
もちろん、税理士の場合いまは全国・全世界に向けてサービスを
提供することももちろん可能ですが。
それでも、少なからず場所の影響はあるかと思います。
良いものをつくるのは簡易な道ではないです。
きちんと仕事をするといのは、どこでだって難しさや面白さがあります。
自分は開墾する人生を選んだで、まずは小さな花壇から。
泥臭く、地道に、丁寧に。
【編集後記】
ジョギング記録
3/21 9.23キロ
3/22 6.65キロ
3/23 9.20キロ
3/24 9.18キロ
3/25 9.22キロ
3/26 9.23キロ
3/27 14.27キロ
3/28 14.28キロ
3/29 2.5キロ
3/31 14.26キロ
4/1 14.29キロ
4/2 14.21キロ
4/3 9.21キロ
4/4 9.25キロ
4/6 9.19キロ
4/7 9.23キロ
4/8 9.20キロ