9月の扉が開かれました。
私の夏の締めくくりは、賑やかなものでした。
縁日を主催し、最後の週末にはBBQで夏にお別れを告げる——
「ゆく夏、くる秋」です。
肝試し名人、今年も参上
毎年恒例となった仲間との縁日。
今年は、友人がはるばる遊びに来てくれたり、家族や知り合いを誘って参加してくれて、縁日を他楽しむ仲間増えた年でした。
私の担当はもちろん「肝試し」。毎年、やっております。
今年のテーマは怨念うずまく江戸時代、和の怖さを追求しました。
真っ暗な山道を提灯片手に歩き、チェックポイントでお札を集める、
という、なかなか本格派な設定です。
そして私は入口の案内人として、白塗りメイクに挑戦。
どうらんで顔を白く塗り、目の周りを黒く縁取り、
着物を右前(つまり死装束風)で着て、髪はざんばらに下ろして完成。
我ながら力作で、「お化けメイクうまいねえ」と褒められたのは素直に嬉しかった。

山からは次々と叫び声が響きます。
「うーん、うまく怖がってくれている」と思うと、喜びがこみ上げてくる。
墓のおばあさん、さらし首、貞子風の女性、
厠から現れる赤子を抱いた女性、内臓を食らう女性——
メンバーの入念な準備と熱演により、なかなかの出来栄えでした。
ただし、山を一周するのに時間がまちまちで、お化け役の集中力を最後まで保つのが一苦労。
私も蒸し暑い夜にだらだらと汗をかきながらの案内で、最後には白塗りメイクがかなり流れていたのではないかと…。鏡を見るのが怖くなりました(お化けより怖い)。
たぶん、最後は「あの案内人、顔が溶けてるよ…」と別の意味で怖がられたかもしれません。
縁日グルメ
肝試し以外にも、射的、ヨーヨー釣り、金魚すくい、吹き矢などの定番ゲームが勢揃い。
そして屋台の充実ぶり!
絶品の唐揚げ(肉が本当にジュウシィなのです)、まぜそば、5種の味が楽しめるフライドポテト。
なんと1杯に桃2個分も使った100%の桃スムージー、桃ジャムやイチヂクジャム、あんこが入ったベビーカステラ、かき氷に綿菓子——
屋台でこのレベルはどこにもないのではと思えるくらいの、ハイクオリティの味でした。
遊びも、食事も、とにかく本気で楽しみ、本気で良いものを作る。
その精神でみんなが作りました。
夏から秋へ
準備も本番も心から楽しめた縁日。
やはり何かを作り上げる過程って、本当に面白いものです。
主催者でもあり、参加者でもあり、どちらも楽しめるのが私たちの縁日です。
そして今朝、ふと家の前の畑を見ると——白いコスモスが一輪、ひっそりと咲いていました。
夏を送ったその足で、秋の扉を開けていこうと思います。
稲刈りももうすぐ。田んぼは、落水をしています。