身近な人から、確定申告について相談や質問を受けることがあります。
そういうとき、税理士としての自分の役割は、目の前の納税者の疑問や悩みを解決する、というシンプルなものなのだと再確認できます。
控除ってナニ?
友人からの質問。
「控除って何??」
その方は2024年は二か所からのお給料をもらっており、
はじめて確定申告が必要となりました。
そこで、ネットでいろいろ調べてみた。
調べてみるとわからない言葉がいろいろと出てくる、と。
国民年金の納付額が必要らしい、そこにあった控除金額という言葉。
その言葉に”?”になったということでした。
控除という言葉を知らないわけではないけれど、
いざ税金を自分で計算して申告するとなったら
そこで使われる『控除』の正しい意味がわからないわけです。
控除とは、税金を計算するときに差し引くということ。
私は、シンプルにこう説明をしました。
お給料の金額(収入の合計)にそのまま税金がかかるのではなくて、
払った年金や健康保険料の金額は引いて計算するのです、と。
それ以外にも、お給料から一定額引ける控除もあるし、
医療費がたくさんかかったら引ける控除もある、
生命保険に入っていたら使える控除もある、
子供や夫がいたら使える控除もある。
税金を計算するときに収入から引けるものが色々あって、
それを○○控除と言います。
「なるほど!控除を使うとお得なんですね(使わないと損しちゃうのか)」
友人は納得という表情でこう言ってくれました。
そうそう。
確定申告するときには、きちんと自分でこれだけ控除できるものがある、
と把握して計算しないと、そのお得になる権利が使えないのです。
会社で手続きをしてくれる年末調整にしても、
基礎控除や給与所得控除のように自動的に計算されるもの以外に、
従業員側が必要書類を出さないと計算に含められない控除があります。
お客様基準=お客様の問題を解決する
納得した表情の友人を見て、解決してよかったなと嬉しくなりました。
ちょっとした雑談にすぎないのですが、仕事での喜びと同じ種類の喜びです。
税理士は税金についてのサービスを提供することができる。
(もちろん、税金以外のサービスも作れますが)
一言で税金と言っても幅広いです。
自分がどのようなサービスを提供するかを考えるときに、
自分基準とお客様基準の二つを大事にしたらそれで十分なのだなと
あらためて思います。
お客様基準。お客様が抱えている疑問や問題を解決すること。
当たり前のようで、意外とそれを見失ってしまうことがあります。
- こんなことができても、あまり意味ないかな。
- 調べれば今どき誰でもわかることだし。
- 同じようなサービスをしている同業者がいない=売れない?
視線が自分の内側や過去の経験、あるいは同業者にだけ向いてしまうと、
困っている人や求めてる人が見えなくなってしまいます。
いまは情報を仕入れる手段はたくさんあるがゆえ、
自分の知っていることはさほど価値がないと思えることもあります。
しかし、仕入れた情報の真偽の判断が難しいことはあります。
また、情報はたくさんあっても、本当にその人にぴたりと当てはまるものが
検索で出てくるとは限りません。
となると、簡単に見えることでも、調べればわかることに思えても、
堀下げれば必要なサービスがあるはずです。
求める人がいたら、それは世に必要なサービスです。
仕事の難易度や希少性によって価格に違いは出ますが、
そもそもそのサービスが必要かどうか。
求めている人がいるかどうか。
そこに難易度は関係ありません。
脱税とか、法やモラルに触れるものは別として、
困っている人や、必要としている人がいたら、仕事として成り立ちます。
そしてそれを自分が提供したいものであれば、喜んで提供したいです。
そういう視点を忘れずにいたいなと思います。
誰も売っていないサービス=売れない(需要がない)
というのは一理あります。そのような同業者研究は必要です。
が、まったく同じ環境下で税理士をしている人はいないので、
自分の周りでは求めている人がいることもあり得ます。
同業者だけを見たり、自分の過去の経験からサービスの幅を狭めてしまったら
もったいないなと思います。
自分基準=愛すべきサービスを提供したい
自分の愛すべき分野。自分基準。
それも、仕事をするうえで大切です。
得意というだけでなく、愛すべきというのがポイントです。
私は簿記が好きです。
税金の計算も、まずは簿記(会計、日々の経理)あってこそです。
事業に関する税金を計算するときには、個人事業主も法人も、
決算がきっちり固まらなければ税金の計算に入れません。
私は、その簿記の仕訳をきったり、そのお客様の仕事の内容を理解して
どの勘定科目にするかを考えるのが好きです。
また、そもそも論や根拠を説明して納得してもらえたりすると心の中に
喜びがこみ上げます。理屈をいかに理屈っぽくなく、わかりやすく説明するか、
それを考えるのが面白いのです。
説明はいいから計算だけしてくれ、と言われるとちょっと物足りないです。
といって説明や理屈を押し付けるつもりはなく、税理士側が必要な計算を
しっかりとして、それで本業に力を入れてうまくいっていたら、
それはそれでOKです。
そういう自分の愛すべき方向は、誰が何と言おうと必要です。
愛がないと、自分が消費されていってしまいます。
日々の仕事の中に、ああ面白いなという心躍る時間や、
小さな喜びがあるように生きたいものです。
お客様の問題解決×自分の愛
その交わるところを目指していきます。
【編集後記】
2月上旬のジョギングは、距離は2.5キロほどと短く、
きつい上りがあるコースに。合計上昇距離は80メートル。
私は、平坦なコースや景色の変わらない一本道が苦手で、
ある程度坂道があったり、景色に変化がある方が走りやすいです。
ただし、坂道を走るのが速いわけではありません。
2月7日
筋トレ((腕立て伏せ10回、プランク1分、三点倒立1分)
ジョギング2.76キロ(22分)
2月9日
体幹トレーニング
サーキットトレーニング
2月10日
筋トレ
ジョギング2.55キロ(19分)
2月11日
筋トレ
ジョギング2.57キロ(19分)
2月13日
筋トレ
ジョギング2.56キロ(19分)
2月14日
筋トレ
ジョギング2.65キロ(19分)
2月15日
筋トレ
ジョギング2.56キロ(19分)
2月17日
体幹トレーニング
ジョギング2.55キロ(18分)